元気な大阪を垣間見れた。
梅田、心斎橋、難波そして鶴橋の街並み、黒門市場、大阪城、通天閣、なんばグランド花月。USJや阿倍野は時間の都合上回れなかった。
思っていた以上に見どころが多かった。
これまでは折角関西を旅行するなら京都や兵庫に魅力を感じ、大阪には観光という面では魅力を感じなかった。
一番の魅力は人や文化そのものだから、目に見える息を吞むような美しい風景がないことがこれまで心が引かれないのだと思う。
新世界はノスタルジックな雰囲気をところどころに残していた。駅舎の雰囲気や通天閣周りは、かつて古き良き商店街や近所のコミュニティを感じることができた。現在はシャッターの下がっている店が目立つようになってしまっているが。
日本でも東京都と人口を分け合うほどの二大都市ではあるが、実際には東京の60%ほど。
梅田駅周辺は個人的には有楽町を想起させた。JRと地下鉄があり阪急百貨店、大きなヨドバシカメラ、高架下の食堂街と洗練と混沌が共存したような状態がそっくり。
難波は日本橋(東京・難波近くに日本橋ニッポンバシという所があるんですわ)のように下町の趣と古めかしい高島屋がある一方で、視線を一周すると近代的なホテルやオフィスビルもそびえ立っている。有楽町と日本橋は東京でも距離的にも近い存在だから、我ながら良い例えだと自画自賛しておく。
大阪城は威風堂々としていて威圧感があった。我がふるさとの小田原城よりもノッペリとした印象で、ビルに近いデザインだねぇ。規模としては小田原城の方が大きいようだが、大阪城はとても大きく見えた。ちゃんと小田原城を見に行かないといけないな。
大阪は東京よりは見どころが密集していて良くも悪くも少し狭いという印象だった。
誤解のないように記載しておくと、私は東京がどちらかというとキライだ。個人の感想だからね。
何もかもが豊富だといっても、どれだけ洗練されていてビルが建ち並び、クリーンな街であっても私の腹の中は『なにを気取ってんねん!ええ加減にしぃ!』。
東京には何でもあるしオシャレだとかぬかしやがるヤツに限って、海は湘南、温泉は箱根、デートはみなとみらい、ドライブでアクアライン、夜景で川崎工場地帯。来んなよ。何でもあるなら都内で済ませろ。神奈川出身の私は神奈川を愛している。
神奈川が一番なのではなく、神奈川県以外は他の都道府県という認識。
神奈川は大阪より都会じゃない。治安もおそらく大阪より悪い。そうだったとしても川崎、横浜、横須賀、鎌倉、藤沢、鵠沼、江の島、箱根、湯河原、個人的には足柄群もキャンプとか最高で好きなんだぜ。あ、これは余談パートね。
話を戻して大阪のまとめ。やはり人が元気。
商売気質が強く通天閣などは何度か順路の中にポーズをキメて写真を撮ってもらうセクションが2度ほどある。今時スマホでもいい写真撮れるぞとは思うが丁寧にお断り。
いちいちキャッチコピーが大阪弁にかかっていたりとそういう気取らなさが素晴らしいと思うのだが、東京化が進む梅田方面や阿倍野ハルカスなどの大型商業施設にやや押され、元気な大阪気質に疲れが見える。
古き良き時代に戻ることはどの地域もできやしないが、日本を支える第二の都市・浪花のアイデンティティは持ち続けてほしい。